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家庭健康管理研究会

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連載 14 脳について ~モノ覚えと年齢の関係~

モノ覚えの良し悪しは、記憶力の良し悪しのことを意味しています。確かに中年期から壮年期に入ってくると、記憶力の減退を感じるようになります。人の名前が覚えられない、または名前を思い出せなくなる、などで自覚する人が多いようです。
人の名前を覚えたり、思い出したりすることに深く関わっているのは「側頭極」と呼ばれる場所で、大脳の側頭葉の一番前方にあります。
大脳左半球の側頭極は、知っている人や有名人などの名前を思い出すことに、大脳右半球の側頭極は知っている人の顔などを思い出すことに関係していることが分かっています。脳が病気で壊れてしまった人の観察でも、左脳の側頭極を含む側頭葉が壊れると知人の名前が思い出せなくなることが知られています。
私たちが最初に自覚する記憶力の減退の原因は、側頭葉の働きの低下が考えられます。
では記憶力の減退はなぜ起きるのでしょう?もちろん、記憶力には個人差が大きく、年をとっても記憶力が一向に衰えない人もいれば、20代で減退を感じる人もいます。その違いは、モノを覚えたり思い出したりするトレーニングを日々行っていたかどうかです。
普段から記憶力を使っていれば記憶力は衰えにくく、逆に使わないと、どんどん衰えていきます。体力と一緒です。運動を行わなければ、からだの成長が止まる20歳以降は体力は低下の一途をたどりますが、毎日運動をしている人はいつまでも若々しい肉体を保つことができます。脳を毎日たくさん働かせるトレーニングをしておけば、記憶力の低下はいくらでも遅らせることができるのです。
トレーニングとして何をしたら良いか・・・
記憶力に限らず、脳全体の働きを維持し高めるために最適なのは、音読や計算といわれています。新聞の音読や簡単な計算問題を毎日、5分程度行ってみるとよいでしょう。

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